開業医になるということは、経営者になるということです。医業を生業としながら、勤務医時代にはなかった接客という概念を取り入れ、さらには家族とスタッフの生活を守る、つまりは他人の人生に対して大きな責任を負うということです。
開業の段取りや集患対策などはこれから飽きるほど聞くことになると思いますので、ここでは、私が福岡医師協同組合を介してどれだけ恩恵を受けたかを、事実と数字だけで記載します。
① 医協=最安値
医協は医師会の会員を組合員としており、医師会の先生たちの最大利益を追求する組織であるため、高額な医療機器や医材、家具、家電、消耗品類を購入するに際して、価格交渉も代行してくれるので一番手で医協へ依頼すると最安値で購入できる確率が高くなります。(※二番手だと一番手に見積依頼をした業者が優先権を得てしまうため、販売価格を固定してしまうケースがある。)
これから開業を考えている先生は、医師会に入会するのであれば安心感がある医協に一任することをお勧めします。
② 利用分量配当金
福岡医師協同組合を介して支払った金額の5%ほどが毎年キャッシュバックされています。私は乳腺外科で開業したため、マンモグラフィとエコーとレントゲンを筆頭に、電子カルテ、家具・家電、医材、消耗品も全て医協さんから合計〇,〇〇〇万円購入させていただきました。
翌年に購入した分の利用分量配当(◯◯◯万円)がキャッシュバックされました。これが株式会社であれば超優良企業です。
開業後も毎年医協を経由して購入した金額の5%前後が配当されていますので、非常に助かっています。
③ アメックスカードが使える
医師協同組合、購買課を介して購入する費用は、毎月まとめてアメックスカードで支払えるため、アメックスポイントが貯まります。つまり、マイルが貯まるということです。
④ 「たのめーる」=Amazon prime
医協には医師会員専用の医療用品通販サイト「GooDs」、事務用品通販サイト「たのめーる」があり、Amazonと全く同じ感覚で医材・消耗品・文房具・飲料物を送料無料で注文できます。電話やFAXなど一切不要で、好きなタイミングで自宅のパソコンからでも発注できるため、日中は医業に専念できます。(たのめーるにない商品は、購買課の担当者にメールすればクリニックまで届けてくれます。)